チラシ担当のココ!注目!!その④
こんにちは。
ナイスコーポレーションで「チラシ作成」を担当しております、スタッフNです。
今回は、「不動産チラシで見てほしいポイント(まだまだあります編)」です。
どうぞ最後までお付き合いいただき、皆様のおうち探しに少しでもお役に立てましたら何よりです。
さて、ここでいきなり質問です!
「あなたの住んでいる場所の用途地域は何ですか??」
「え?用途地域??何それ???」と思ったあなた、はい、それは正常です。
普通に生活していて「用途地域」という言葉にはなかなか触れ合う機会は無いと思います。
しかし、この「用途地域」について知っていると、「おうち探し」や「土地探し」に役に立つことは間違いありません。
しかも、私がここまで「やたらと」&「くどいくらいに」、チラシ、チラシ、とお伝えしているそのチラシにも記載されていることが多いんです。
さぁ、それでは一緒にその「用途地域」について見ていきましょう!
目次
- ○ ①用途地域って何??
- ○ ②13種類の用途地域
- ○ ③用途地域を調べてみよう
- ○ おわりに…
①用途地域って何??
用途地域とは、健全で秩序ある都市の発展を目指すために制定された「都市計画法」に基づき、住居系や商業系、工業系などの用途に応じて土地エリア分けしたものです。
都市計画法では、国土を下記のように分けています。
都市計画区域:多くの人が生活し、計画的に街づくりを進めていくために都市計画法で定められた地域
都市計画区域外:あまり人が生活しておらず、都市的な土地利用がなされていない地域
準都市計画区域:人は少ないが、都市的な土地利用が拡大していることから乱開発を防止するために都市計画法で定められた地域
都市計画区域は、次の2つに区分されます。
○区域区分のある区域:市街化区域と市街化調整区域に区分(線引き)された地域
○非線引き都市計画区域:市街化区域と市街化調整区域に区分(線引き)されていない区域
市街化区域とは、「すでに市街化を形成している区域またはおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」のことです。
市街化調整区域とは、「市街化を抑制すべき区域」のことになります。
多くの人が生活する市街化区域は、建物の用途や建てられるエリアの細かい制限が必要です。そこで、市街化区域では、用途地域が必ず定められるものとされています。
用途地域が定められていることにより、そのエリア内で建てられる建物の種類や大きさなどが制限されます。
例えば、住宅系エリア内での商業施設や工場などが建築されれば、静かで安全な生活が侵害されることになりかねません。
そのような事態を防ぎ、人々の快適な暮らしを守るために用途地域が定められています。
②13種類の用途地域
用途地域には、大きく住居系、商業系、工業系に分けられます。それぞれがさらに細かく分けられたものが、次の13種類です。
住居系
第一種低層住居専用地域
小規模な住宅、小・中学校、診療所、寺院などが建築可能な地域です。高さ規制があり、10mまたは12m以下(3階建てぐらい)になるように制限がかけられています。
第二種低層住居専用地域
第一種低層住居専用地域の用途に加えて、コンビニなどの小規模な店舗や飲食店も認められます(150平米まで)。
第一種中高層住居専用地域
住宅、病院、高校・大学、中規模の店舗や飲食店などが建築可能な地域です。高さ制限はありませんが、日影規制と呼ばれる一定時間以上の日照時間を確保するための制限が設けられています。容積率(延床面積の敷地面積に対する割合)が高く指定されているため、主に中高層マンションが建ち並ぶ地域になります。
第二種中高層住居専用地域
第一種中高層住居専用地域の用途に加えて、中規模のオフィスビルや1,500平米までの店舗も認められます。
第一種住居地域
住宅、病院、大学、店舗や飲食店、オフィスビル、ホテルなどが建築可能な地域です。高さ制限がないことや日影規制があること等に関しては、第一種中高層住居専用地域と同じです。また、指定される容積率も第一種中高層住居専用地域とほぼ同等またはそれ以下になります。
第二種住居地域
第一種住居地域の用途に加えて、パチンコ店やカラオケ店も認められます。
田園住居地域
農業の利便の増進を図りつつ、これと調和した低層住宅の良好な住環境を保護するための地域です。建築物の用途は、低層住居専用地域に建築可能なもの、または農業用施設(農産物直売所・農家レストラン等で面積500平米以内のもの、農産物・農業の生産資材の倉庫等)に限られています。
準住居地域
第二種住居地域の用途に加えて、営業用倉庫や、小規模な工場、自動車修理工場も認められます。幹線道路沿いの業務の利便に加えて住居との調和を図る地域です。
商業系
近隣商業地域
住環境悪化の恐れがある工場や、危険性の高い工場以外は、さまざまな用途の建築可能な地域です。ただし、キャバレーやナイトクラブ、個室付浴場の建築は認められません。近隣住民への日用品を供給する商業の利便を増進する地域です。
商業地域
近隣商業地域と異なり、キャバレーやナイトクラブ、個室付浴場の建築も認められます。
工業系
準工業地域
住環境悪化の恐れがある工場や、危険性の高い工場、個室付浴場以外は、さまざまな用途の建築可能な地域です。
工業地域
どんな工場でも建てることが可能ですが、学校や病院、ホテル、映画館など建築が認められません。住宅や店舗の建設は可能です。
工業専用地域
専ら工業の利便を増進する地域です。どのような工場でも建設が可能ですが、住宅、学校、病院、ホテル、映画館などの建築は認めれていません。
③用途地域を調べてみよう
ここまで知った上で、次は色々な場所の「用途地域」を調べてみましょう!
用途地域は、各市町村のホームページから見ることができます。
あなたのお住まいの場所はもちろん、いつも行く公園やスーパーの場所なんかも調べてみると結構面白いですよ。
※下記に掲載しましたどのサイトも「都市計画情報」ページをクリックすると閲覧できると思います。
おわりに…
今回は不動産チラシにも記載している、「用途地域」についてお伝えしました。
私は自分がおうちを探している時(約1年くらいかかりました)、結構たくさんの物件を見ました。
戸建で探していたので、ほとんどは「住居系」に位置した物件でしたが、中にはそうでないものもありました。
例えば、「工業地域」に位置する物件は、間取りなどおうち自体は良かったのですが、実際行ってみると工場が多く、トラックの出入りなども多かったため、選ばなかったこともありました。
ですから、おうちや土地を探している方、是非「用途地域」にもこれから目を向けてみて下さい!
これはチラシにも記載されています♪チェックお願いします!!
とは言え、不動産に関しては分からないこともたくさんあると思います。
そんな時は、是非弊社ににご相談ください。
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