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不動産査定書で注目するべき項目!

中古マンションや中古戸建、土地を売却する際にまず「そもそも、いくらで売却できるのか?」と思いますよね。この疑問を解決する有効な手段として「不動産査定書」がございます。

「不動産査定書」とは、個人の方が不動産を売却する前に不動産会社(宅地建物取引業者)に依頼する無料の不動産査定書を指します。不動産会社が行う不動産査定は、「宅地建物取引業法」に基づき、宅地または建物の売買に関し、取引価格を決定する参考として算出するものです。不動産会社が価格の査定に要した費用は依頼者に請求できないルールになっている為、通常『無料査定』と謳っております。

不動産会社が行う不動産査定は、特に決められた手順や書式に規定がなく、自由に価格を査定することが可能です。不動産会社によって査定額がバラバラに出てくる理由もその為です。

目次

【1】不動産査定書でチェックするべきポイントとは?

不動産査定書は、専門用語が多く使われている為、単に書類を見ただけではなかなか分かりづらいかと思いますが、見るべきポイントとしては、『査定額の信ぴょう性』と『信頼できる会社がどうか』になりますので、これらを意識してチェックするようにしましょう。

イ)『査定額の信ぴょう性』について、具体的には次の通りです。

●他会社の査定額と比べて、高すぎないか?
 査定額が高いか低いかを検証する前提として、複数社への査定依頼をしていることがポイントになります。
 1社だけの査定額でその妥当性を判断するのは一般的には難しいものです。
 複数社に査定依頼をして、突出して査定額が高い会社については、信頼性が低いとみてもいいでしょう。

●流通性比率で査定価格を過度に操作しすぎていないか?
 流通性比率とは、その物件が売れやすいかどうかの指標です。
 査定担当者による感覚と経験則に基づくものになりますが、実際に売却物件として売り出された際に、売れやすいと判断されればプラス評価、売れにくいと判断されればマイナス評価となり、100%を基準として85%~110%の範囲で調整されます。
 ほとんどは基準の100%ですが、100%以外の数値で設定されている場合は、その理由を査定担当者に確認するようにしましょう。
 その回答も信頼できるかどうかの判断になります。
 この回答に満足いくものが得られなかった場合には、査定額の操作の為に流通性比率で調整している可能性もありますので、注意が必要です。

ロ)『信頼できる会社がどうか』について、具体的には次の通りです。

●査定担当者のコメントにも注目!
 不動産査定書には担当者からのコメントが掲載されていることがございます。
 テンプレートの使いまわしという手抜きで作成されている場合には、信頼できない会社という判断になるかと思います。
 「是非御手伝いさせて下さい!」「お手伝いさせて頂いた際には、当社ではこのようなしっかりした販売活動を行ないます」という熱意が、コメント上から感じ取れるかどうかは、感覚の問題になりますが、大切な要素です。
ご自身の大切な資産売却をお任せするのですから、熱意があるなしは非常に大切なポイントだと言えます。
●あまりにもページ数が少なくないか?
 ページ数が多ければ良い査定書という訳ではございませんが、ページ数についてもチェックしたいポイントになります。
 数枚のペラペラの査定書を出すような不動産業者は、手抜きと判断しても良いでしょう。
 資料が分かりやすく作られているかどうかは、その後の販売活動におけるサイトやチラシのセンスにも関わってくることですので、査定書の見やすさや構成センスなどもしっかり見定めていきましょう。

【2】不動産査定方法として「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」がございます。

「机上査定」とは、訪問せずに取引実績や地図データなどから予想した金額を提示する査定方法で簡易査定とも呼ばれます。
机上査定でも、だいたいの相場観は掴むことは出来る為、これから売却を考えるつもりの方にとっては、有効な手段になります。
ただ、どうしても室内や敷地内に立ち入ることなく、査定する為、室内の維持・保守状態や庭の状態によっては、正確な査定額との乖離が生じる可能性があります。
そこで、より正確な査定額を把握する為に「訪問査定」をお奨めいたします。
不動産業者が実際に物件を内見し、リフォーム箇所や不具合箇所などを確認した上で正確な査定額を提示します。
訪問査定は、机上査定と異なり、査定担当者の人柄や受け答えなどにより、信頼性や安心感を直に判断する事が出来ることがメリットです。
いずれの方法も無料に変わりはないので、特段の問題がなければ、「訪問査定」を利用するようにしましょう。

※最後に…

いかがだったでしょうか?

不動産査定書の見るべきポイントや査定方法のご説明を見てきました。
売却をお考えになる方の多くは、売却自体が初めてのいわば素人です。
ご自分の不動産がいくらくらいの価値があるのか把握されている方は少ないのも当然です。
また売却する際の希望価格をお持ちの方も多いです。
これらの認識が実際の相場観と乖離がないかどうかを把握して、なるべく高く、確実に売却できる価格の設定

前述の通り、買主様にとって内覧は、最後の決め手と言える大きなイベントです。
物件購入に関しての資金計画や周辺環境などが希望通りだったとしても、内覧によって購入を見送られる事も多々ございます。
どうしようもない理由なら諦めもつきますが、売主様のちょっとした工夫やお手間で好印象に繫がる、という事もあります。
基本的に購入を決定させる為の内覧は一度きり、という事が多いので、この一大イベントを是非大切に捉えて頂きたいと思います。

【この記事を書いた人】 (株)ナイスコーポレーション 鴨祐介(かもゆうすけ)

(株)ナイスコーポレーション SUMiTAS安城店 店長の鴨です。

私はこの不動産業界に携わる以前は、住宅会社に勤めておりました。
それもあり、『売り土地』や『中古住宅』をご案内する際には、そのお客様のこれからの暮らしを想定し、的確に物件の魅力をお伝えする事を心掛けております。
物件のご売却やご購入の時はもちろん、それらの取引後もお客様の笑顔が拝見できるお付き合いを大切に皆様の『叶えたい』を全力で応援いたします。

50代に突入してしばらく経ちますが、まだまだ若い営業社員に負けないフットワークと豊富な経験を武器にこれからも益々邁進して参ります。
ご売却をお考えの方!マイホーム探しをされている方!どうぞお気軽にご相談下さい!

保有資格:宅地建物取引士、空き家マイスター、不動産キャリアパーソン、家族信託相談員

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